世界のお葬式事情と日本の最近の傾向

世界のお葬式を調べると、色々な形があることがわかります。

たとえば、お隣の韓国の儒教式のお葬式では、家族の死亡が確認されると遺族たちは大声で泣きます。

これは人々に葬儀の始まりを告げる合図でもあるのですが、異様に泣く姿に日本人ならびっくりするに違いありません。

このわざと大声で泣くという文化は、中東などの国々でもそうです。

泣く人を雇うことすらあるそうです。

自分の感情を極力表に出さない傾向のある恥の文化の日本人には、とうてい考えられないことでしょう。

また、インドネシアのトラジャ族の葬儀は、3か月以上もかけて行われます。

その規模と期間の長さは世界でも他に類がなく、そのために莫大な費用が使われます。

世界には色々な葬儀の習慣があって実に興味深いのですが、日本では多くの方が仏式で行います。

ただ同じ仏式でも宗派によって異なります。

北海道ではアイヌの葬儀を時々見かけることがありますが、やはり非常に独特です。

ところで、最近の日本における葬儀にはある傾向がみられます。

それはできるだけシンプルに行うということです。

参列者を家族だけに絞ったり、お花を簡素にしたり、中には火葬だけという方も少なくないようです。

金沢市にあります金沢火葬式センターは、まさに火葬式だけをプロモートする葬儀社で、費用の安さと簡単さから注目されています。

告別式が無くてもきちんとお別れの時がありますし、お坊さんに来てもらって短くお経をあげてもらうこともできますので、これで十分と考える人も増えているようです。

TOP